ストレッチフィルムの選び方

ストレッチフィルムにできること、まずは梱包

大きな荷物は、崩れないよう、固定する必要があります。
しかしロープや紐、セロテープ・ガムテープで何箇所も貼りつけていると、コストと手間がかかります。
そこで現在では、多くの企業でストレッチフィルム（ラップ）を使用しています。

ストレッチフィルムの用途は、荷物の固定に主に使われています。
ストレッチフィルムは静電気でくっついていくため、巻きつけるだけで作業が済むのです。

また、ストレッチフィルムは一度包んだものを解くとき、貼り付けたテープ等を剥がす必要がなく、
荷物が破ける心配もありません。

また、何重にも巻きつけることで、周りに弾力性が出て、衝撃から荷物を緩和する長点もあります。
ストレッチフィルム（ラップ）は荷物の破損も防ぎます。

ストレッチフィルムの使い方は、荷物に巻きつけたら、淵に切れ目を入れ、ホルダーを引っ張ります。
すると、簡単にフィルムを切ることができます。
荷物側の切れ端は静電気で勝手にくっつくので、特にテープなどで固定する必要はありません。

テープやロープで　細かく図りながら固定するより、ストレッチフィルムは、手軽に梱包ができます。
作業時間が短縮されることで、コストダウンに繋がります。

梱包で１５ミクロンは熟練者用

1８ミクロンが初心者用なら、１５ミクロンは熟練者用です。

なお、ストレッチフィルムには15ミクロン未満のフィルムもあります。
15ミクロンのものと比べても、更に安くなりますが、素材は一気に薄くなる感じです。
厚さが薄いとたくさん使用するため、通常の扱い方では１５ミクロン未満は消費が早くなります。
また、ちぎれやすく作業効率が下がるため、梱包では18-15ミクロンまでのものが人気で、最もよく使います。

18-15ミクロンのものは、ちぎれにくい。

わずか数ミクロンで、性質はかなり変わります。
ストレッチフィルムは伸ばして使用するものなので、ちぎれにくく、作業の早いものが良いでしょう。

包装資材

ストレッチフィルムは荷崩れ防止などの梱包だけでなく、強力な包装資材としても使えます。
優れた粘着力で、透明度も抜群なので、包装する製品の形を選びません。
様々な形、大きさの荷物に対応でき、製品の防水・防塵・汚れ・キズ防止に使えます。

手早くゴミをまとめる

工場では、大量に出るゴミを廃棄する際に、ストレッチフィルムを使います。
ストレッチフィルムでゴミ（ダンボールや包装紙など）を一つにまとめ、パレットに置き、
そのまま運搬機で運びます。

こうすることで、ゴミの運搬が一度で済み、周囲を散らかしません。
スピード生産の工場では重宝します。

養生・マスキングシートとしても使えます。

塗装面以外の場所に、塗料がかからないように覆うマスキングシートとして利用されています。
粘着性のあるテープでは、塗装面や工作物を傷めてしまう恐れがあり、
剥がしやすいストレッチフィルムがまさにピッタリなのです。

ポリエチレンとは

ポリエチレン (Polyethylene)と は、エチレンが重合した高分子のことです。
容器、包装用のフィルムなど、様々な用途に使われています。

ポリエチレンフィルム（PEフィルム）
ポリオレフィンの一種であるポリエチレン樹脂は、フィルムの素材として最も多く利用されています。
材料が安価なため、低価格で市場に提供できます。
ヒートシール性に優れ、加工が容易なため、スーパーやコンビニ等のポリ袋に使われたり
耐熱性が有るため、包装したまま高温殺菌が可能です。食品の包装で広く使用されます。
しかし、引き裂きに弱いという欠点があります。
これを逆利用し、簡単に破って開けられるという性質を生かして
おしぼり・冷凍食品などの簡易開封包装（イージーピール）に利用しています。